新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(30日現在)
■タイ刑務所で暴動発生、一部囚人が脱走 新型肺炎発生のうわさで
タイ東北部ブリラム県の刑務所で29日、受刑者らが所内の食堂に放火するなどの暴動が発生し、数人が脱走した。法務省幹部によると、新型コロナウイルスの感染者が発生したとのうわさが原因という。
■新型コロナ、WHOアフリカ地域の感染者2650人・死者49人
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は28日、新型コロナウイルスの感染が、WHOアフリカ地域47カ国のうち数十カ国に拡大し、同地域の感染者はこれまでに2650人、死者は49人に上っているとツイッターで明らかにした。
■サウジ、都市封鎖を拡大 新型コロナの死者増加
サウジアラビアは29日、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため新たに西部の都市ジッダを封鎖し、外部との出入りを禁止した。同国では新型ウイルス感染症で新たに4人が死亡した。
■中国、新型コロナ新規感染の減少続く 湖北省では6日連続でゼロ
中国国家衛生健康委員会によると、29日に本土で確認された新型コロナウイルスへの新たな感染者は31人で、前日の45人から減少した。減少は4日連続。
■米大統領、人工呼吸器を溜め込んでいる病院があると批判
トランプ米大統領は29日、新型コロナウイルスの拡大により全米的に供給が逼迫している人工呼吸器をため込んでいる病院があると批判し、使用していない病院は放出しなければならないと述べた。
■伊首相、欧州復興債を提唱 ESM活用には否定的見解=伊紙
イタリアのコンテ首相は、新型コロナウイルス対策の資金調達を目的とする欧州連合(EU)による「復興債」発行を提唱し、EUが対応に失敗すれば「悲劇的な過ち」になると述べた。28日のイタリア紙「ソレ24オレ」のインタビューで語った。
■独研究所、医療体制への重圧を警告 新型コロナ深刻化なら=新聞
ドイツの感染症対策を担う政府機関ロベルト・コッホ研究所のウィーラー所長は、国内で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化すれば、同国の医療体制はイタリアのような重圧にさらされる可能性があると警鐘を鳴らした。
■新型コロナ対応、EU共同債でなくESM活用が適切=独財務相
ドイツのショルツ財務相は29日、新型コロナウイルスの経済的打撃への対応策としては、ユーロ圏の救済基金である欧州安定メカニズム(ESM)与信枠を活用すべきで、ユーロ共同債の発行は適切でないとの考えを再度示した。
■新型コロナ感染の英首相、職務不能時の代理に明確規定なし
ジョンソン英首相は新型コロナウイルスの検査結果が陽性となったが現在症状は軽く、自主隔離して在宅で職務を遂行している。ただ、もし今後ジョンソン氏が重篤な状況になり、職務遂行できなくなった場合はどうなるのか、英国には明確な規定が存在しない。新型コロナ大流行で世界が危機的な事態に陥っている中で、首相と保健相という2人の感染者が出た英内閣が、どのように運営されていくのかが改めて問われている格好だ。
■トランプ氏、新型コロナ対応指針の適用期限を4月30日に延長
トランプ米大統領は29日、新型コロナウイルス感染拡大を防止するために導入した国民向けの行動指針の適用期限を従来目標の4月12日から同月30日に延長すると表明した。