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新型コロナウイルス「新型コロナウイルス『国内流行』とする疫学的情報足りず」菅官房長官
菅義偉官房長官は閣議後の会見で、国内各地で新型コロナウイルスへの感染が明らかになったことについて、現時点で「国内流行」と判断に至る疫学的情報が集まっているわけではなく、今後早急に収集を図ると述べた。写真は横浜港のクルーズ船対応のため出動した自衛隊の救急車。 Issei Kato - REUTERS
菅義偉官房長官は14日閣議後の会見で、国内各地で新型コロナウイルスへの感染が明らかになったことについて、現時点で「国内流行」と判断に至る疫学的情報が集まっているわけではなく、今後早急に収集を図ると述べた。
現在の国内感染者数は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗員乗客を除き、武漢からのチャータ便帰国者が12人、それ以外が21人となっており、計33人であるとした。うち症状が認められる人は30人、12人はすでに退院しているという。
同官房長官はクルーズ船搭乗者の感染者数について、「世界保健機関(WHO)の基準に照らし合わせても、国内感染とは別に計上するものと承知している」と述べた。
国内感染拡大防止に対策フェーズが移行しつつあるかとの質問には、「昨日の緊急対応策に沿って、地方での検査体制拡充や病床確保、相談センター拡充に取り組む」として、感染拡大への対応はすでに盛り込んだことを強調。そのうえで、患者が発生した場合に速やかに対応できる体制を整えるため、「自衛隊と連携して検査の拡大、治療体制の確保などに先手を打って取り組んでいく」方針を示した。
中国の習近平・国家主席が4月上旬の来日を予定していることを踏まえ、中国外交担当トップの楊潔チ氏の来日日程が報道されているが、「楊潔チ氏の来日は現在調整中であり、決まっていない。習主席来日には引き続き粛々と準備中」とした上で、日本側からの延期は想定していないとこれまでの方針を繰り返した。
*内容を追加しました。
2020年2月18日号(2月12日発売)は「新型肺炎:どこまで広がるのか」特集。「起きるべくして起きた」被害拡大を防ぐための「処方箋」は? 悲劇を繰り返す中国共産党、厳戒態勢下にある北京の現状、漢方・ワクチンという「対策」......総力レポート。
(中川泉 編集:青山敦子)
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