最新記事
新型コロナウイルス加藤厚労相「クルーズ船、全員検査したい」
加藤勝信厚労相は2月12日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス感染で3500人余りの乗客乗員が待機を強いられ横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に関し、「全員検査したい」と明言した。写真はクルーズ船と医療従事者たち。横浜で11日撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)
加藤勝信厚労相は12日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス感染で3500人余りの乗客乗員が待機を強いられ横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に関し、「全員検査したい」と明言した。ただ実行するための体制整備に時間がかかるとの見解を示した。 川内博史委員(立国社)への答弁。
加藤厚労相は10日の記者会見で、クルーズ船の乗客乗員全員の検査検討を表明。一方、菅義偉官房長官は全員検査は現実的に難しいと答弁。これを受けて川内委員が厚労相に問いただした。
厚労相は「クルーズ船の乗客乗員は非常に多く、有症者、高齢者から把握している。検査は最後の過程で4─6時間を要するが、いまその能力を高めている。試薬不足等あるが今最大限能力を上げつつある」と述べた。同時に政府として全員検査を実施すると「確定的に言えるまでは時間が欲しい」と理解を求めた。
(竹本能文※)
2020年2月18日号(2月12日発売)は「新型肺炎:どこまで広がるのか」特集。「起きるべくして起きた」被害拡大を防ぐための「処方箋」は? 悲劇を繰り返す中国共産党、厳戒態勢下にある北京の現状、漢方・ワクチンという「対策」......総力レポート。