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2020米大統領選混乱の米民主党、アイオワ党員集会 党本部は再調査を指示
米民主党全国委員会(DNC)のペレス委員長は6日、11月の米大統領選に向けた民主党候補者選びの初戦となるアイオワ州党員集会の監査を実施するよう求めた。同州デモインで3日撮影(2020年 ロイター/JIM BOURG)
V米民主党全国委員会(DNC)のペレス委員長は6日、11月の米大統領選に向けた民主党候補者選びの初戦となるアイオワ州党員集会の監査を実施するよう求めた。アイオワ州党員集会を巡っては集計結果の発表が遅れており、その正確性に疑問が生じる事態になっている。
3日夜にアイオワ州全体の約1600カ所で開催された党員集会から4日目となるが、勝者は宣言されていない。
ペレス委員長はツイッターへの投稿で「民主党候補者選びの中で浮上した問題を踏まえ、集計結果に対する国民の信頼を確保するために、アイオワ州民主党に直ちに再調査を開始するよう求める」と述べた。
党規則によると、再調査には党員集会の会場での数字に対する手作業での監査が含まれ、電話やモバイルアプリなどを通じて提出された投票用紙などを再集計する。
同州民主党によると、開票率97%の段階での得票率はピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長が26.2%、バーニー・サンダース上院議員は26.1%となっている。
残りの結果がいつ発表されるかなどは現時点で不明。
集計結果の発表の遅れは当初、新しいモバイルアプリの技術的な問題が要因とされていたが、新たな懸念が浮上している。
アイオワ州民主党の幹部はこの日、3日夜に「電話がつながった後すぐに切る発信者や民主党への不満を示すトランプ大統領支持者、詳細を確認しようとするアイオワ州民」から党員集会のホットラインに「異常なほど大量の着信」があったことを明らかにした。
同幹部によると、民主党のスタッフはホットラインをパンクさせ、党員集会の結果報告を妨害しようと繰り返し電話してきた発信者を特定し阻止するように努めたと指摘。電話の件数はこれまでの党員集会に比べて「異常に多かった」とした。
米紙ニューヨーク・タイムズはこれに先立ち、100カ所以上の投票区内でデータが欠落したり、党員集会の規則ではあり得ない結果が出るなど整合性の取れない状況が報告されており、集計に疑問が生じていると報じた。
州民主党は同紙の報道に対してコメントを控えた。
トランプ米大統領は「民主党は簡単な票の集計ができない。しかし、その民主党が米国民の医療制度の引き継ぎを望んでいる」と批判した。
サンダース議員は来週予備選が開かれるニューハンプシャー州で、アイオワ州での党員集会が「台無しになった」とし、全ての候補者に不公正だと述べた。
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