最新記事

英王室

英ヘンリー王子夫妻は、どうやって王室から「財政的に独立」するのか?

Meghan Markle and Prince Harry Financial Independence Explained

2020年1月10日(金)13時30分
トゥファエル・アフメド

――夫妻はなぜ公費を受け取らないのか?

夫妻のウェブサイトによると、「職業的収入を得ることに価値を見出しているが、現在の立場ではそれが許されない。このため、財政的に独立した王室メンバーとなる決定をした」という。

簡単に言えば、誰かから渡されるのではなく、自分たちで金を稼ぎたいということだ。

――夫妻は王族ではなくなるのか?

そうではない。夫妻は今後もエリザベス女王を支持し、自分たちが王室メンバーであることを尊重し、イギリス内外での公務に参加する、と表明している。これまでと違うのは、王室費ではなく自分たちでその費用を稼ごうと計画していることだ。

夫妻はまた、独占的に王室行事のニュースを配信してきた「ロイヤル・ロタ」制度からも抜けたいと考えている。

昨年ヘンリー王子が、いつくかのタブロイド紙がメーガン妃を「中傷した」と発言したように、「ロイヤル・ロタ」のメーガン妃に関する記事については批判も多い。夫妻は昨年10月、タブロイド紙の「メール・オン・サンデー」の発行元を、メーガン妃が父親から送られた手紙の内容を掲載した件について、プライバシー侵害で提訴している。

「メール」紙は「ロイヤル・ロタ」の一員なので、実質的に夫妻は、自分たちを傷付けるメディアとのアクセスを断ち切ることで制度に反撃したことになる。

下記の図表は、王室メンバーの誰がメディアから最低の扱いを受けているか、英世論の感じ方を表したものだ。

webw200110-ukroyal02.jpg

――夫妻の警護は誰が負担するのか?

夫妻は英警察当局から「国際的に警護が必要な対象」と位置付けられている。このため他の王室メンバーと同様、英内務省による武装要員の警護が義務付けられている。この警護費用は、内務省の予算があてられている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国、企業に緊急支援措置へ 米関税受け大統領代行が

ワールド

日本の働き掛け奏功せず、米が相互関税24% 安倍元

ワールド

ロシアが企業ビル爆撃、4人死亡 ゼレンスキー氏出身

ビジネス

米関税24%の衝撃、日本株一時1600円超安 市場
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台になった遺跡で、映画そっくりの「聖杯」が発掘される
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    博士課程の奨学金受給者の約4割が留学生、問題は日…
  • 9
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のため…
  • 10
    トランプ政権でついに「内ゲバ」が始まる...シグナル…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 9
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中