対中感情が欧米で悪化──米加は過去最悪(米調査)
60 Percent of Americans View China Unfavorably, Poll Shows
ちなみに最も親中的な国はロシアで、中国を好ましい国と考えている人の割合は昨年から6ポイント増えて71%だった。2日、両国を結ぶ天然ガスパイプラインの開通式でウラジーミル・プーチン大統領は両国の関係強化を称えた。ロシア国営タス通信によればプーチンは「エネルギー分野におけるロシアと中国の戦略的パートナーシップは新しい段階に入った」と述べたという。同様にナイジェリアでも、中国に好意的な人の割合は過去最高の70%を記録した。
ピューによれば、地域別に見ると中東や中南米、サハラ以南のアフリカのほとんどすべての国々では、中国に好意的な人が多かった。一方、好意的でない見方が目立ったのはヨーロッパ諸国だった。報告書によれば「ギリシャでは半数以上の人々が中国に好意的な見方をしていたが、西ヨーロッパのギリシャを除くすべての国々では、スペインの53%からスウェーデンの70%まで、中国を好ましく思わない人が多かった」という。
西ヨーロッパや北米の国々における反中感情と、ロシアにおける親中感情の高まりの間には相関があるとドリールは考える。「中国とロシアは同盟関係とはとうてい言えないが、戦略的にもイデオロギー的にも一致点が増えつつある。ヨーロッパの多くの国々を結びつけているリベラルな価値観に対しどちらも好意的ではない。『敵の敵は味方』みたいなものだ」とドリールは述べた。
(翻訳:村井裕美)
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