ツイッター動画が人生を変えた......ホームレス・シンガーに続々とオファー
レコードデビューも間近か
LAタイムズによると、ザモールカさんが地下鉄駅で歌っていたとき、警察官が近づいてきた。歌っている様子を録画したいと言われたのだが、ザモールカさんは当初、断ったという。「怯えてしまった。警官が来て写真を撮りたいって言われたらどう思う?」とそのときの心境をLAタイムズに語った。警官が食い下がったため、動画の撮影に応じたそうだ。
ザモールカさんがNBCロサンゼルスに語った話によると、友達が「テレビに出ているよ」と教えてくれるまで、自分の歌声が話題になっていることをまったく知らなかったという。
CBSロサンゼルスとのインタビューでザモールカさんは、動画を投稿した警官に「私の人生を変えてくれた」と涙ながらに感謝した。また、今回注目されたことで、ホームレス生活を解消できればと願っていること、そして地下鉄ではなくステージで歌えるように、歌のトレーニングを受けたいと話しているとCBSロサンゼルスは伝えている。
この夢はまもなくかないそうだ。動画を見た人たちから、仕事のオファーや支援が続々とザモールカさんの手元に舞い込んでいる。5日、ロサンゼルス市内サンペドロにあるリトルイタリー(イタリア街)で行われたイベントで、動画で歌っていたイタリアのオペラを披露した(KTLA)。このイベントを主催したロサンゼルス市議会のジョー・バスカイーノ議員は現在、ザモールカさんの住む場所を見つけようと動いているという。
また米CBSニュースによると、グラミー賞候補にもなったことがある音楽プロデューサー、ジョエル・ダイアモンド氏が現在、ザモールカさんと契約するべく、本人と連絡を取ろうとしているという話だ。ダイアモンド氏はすでに曲のデモテープを作り、あとはザモールカさんに歌ってもらうだけの状態になっていると明かす。今後数週間のうちにはレコーディングを進めたい考えだ。ダイアモンド氏所有のレーベルからのリリースを目指すという。クラシックとエレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)のクロスオーバーになる予定だ。