最新記事

SNS

ツイッター動画が人生を変えた......ホームレス・シンガーに続々とオファー

2019年10月8日(火)16時30分
松丸さとみ

この女性が誰なのかを割り出そうと大騒ぎに...... Inside Edition-YouTube

<ロサンゼルス市警がツイートした地下鉄駅で歌っていたホームレス女性の動画が大きな話題になり、この女性に続々とオファーが届いている......>

21世紀のアメリカンドリームは1本のSNSから

9月27日、1本のツイッター動画が、ある女性の人生を変えた。米ロサンゼルスの地下鉄駅で歌っていたホームレス女性の歌声に感動したロサンゼルス市警(LAPD)の警官が、動画を撮って次のように書いてツイッターに投稿した。「LAを自分の街だと呼ぶ人は400万人。400万の物語がある。400万の声がある......足を止めてひとつの声に耳を傾けずにいられなくなることもある。美しいものを聞くために」

このツイートは6000回以上リツイートされ、現在の動画再生回数は110万回以上に達している。米NBCニュースは、動画があまりにも話題になったため、この人物が誰なのかを割り出そうと南カリフォルニアは大騒ぎになったと伝えている。

女性は、約30年前にロシアから米国にわたったエミリー・ザモールカさん(52)だということが明らかになった。ザモールカさんは、正式に音楽を学んだことはない。ロサンゼルス・タイムズ(LAタイムズ)によると、ロシアに住んでいた子どもの頃、テレビでやっていたオペラを真似して歌を覚えた。高校でバイオリンとピアノの弾き方を教わった。

24歳の時に米国に移り、ミズーリー州やワシントン州などで暮らしていた。すい臓と肝臓の不調に悩まされ、ロシア出身の友人にロサンゼルスの病院を紹介され、ロスにやってきたようだ。数カ月の入院を経てようやく体調が回復すると、音楽を教えながら生計を立てていた。

しかし金銭的に援助してくれていた友人が亡くなり、生活費の足しとして路上でバイオリンを弾くようになったという。またCBSロサンゼルスなどによると、体調を崩したときの医療費がかさみ、その返済にも苦労していたようだ。

そんなとき、1万ドル相当という商売道具のバイオリンが人に取られ、壊されてしまった。そのため家賃が払えなくなり、住んでいた家を追い出されてしまった。ザモールカさんはNBCロサンゼルスに対し、バイオリンは「私の収入源。すべてだった」と話している。そして今度は、絶対に盗まれない楽器──声を使ってパフォーマンスを始めたのだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、代替関税率を10%から15%に引

ビジネス

エヌビディアやソフト大手の決算、AI相場の次の試金

ワールド

焦点:「氷雪経済」の成功例追え、中国がサービス投資

ワールド

焦点:米中間選挙へ、民主党がキリスト教保守層にもア
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 2
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面を突き破って侵入する力の正体が明らかに
  • 3
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官が掲げる「新しいスパイの戦い方」
  • 4
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 5
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 6
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 7
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 8
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 9
    「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒…
  • 10
    ウクライナ戦争が180度変えた「軍事戦略」の在り方..…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 5
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 6
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 7
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 8
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 9
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 10
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中