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日本政治河井法相が辞任、安倍首相「責任を痛感」 改造内閣発足2カ月で2人目
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河井克行法相が安倍晋三首相に辞表を提出した。写真は法相に任命され、首相官邸に到着した河井氏。9月11日、東京で撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)
河井克行法相が31日午前、安倍晋三首相に辞表を提出、首相はこれを受理した。河井氏の妻で今夏の参院選で初当選した案里氏の陣営が、選挙運動員に法定上限を超す日当を支払った疑いがあるとの週刊誌報道を受け、法務行政への影響を考慮した。第4次安倍再改造内閣発足以来、2カ月足らずの間に2人の閣僚が辞任する事態となった。
安倍首相は河井法相の辞任について「(河井氏を)任命したのは私だ。こうした結果となった責任を痛感している。国民に深く心からおわびしたい」と述べた。
菅原一秀前経済産業相に続く閣僚辞任となったことについては「厳しい批判があることは真摯(しんし)に受け止めなければならない」とした上で、身を引き締めて行政の責任を果たしていく考えを示した。
安倍首相はまた、後任に森雅子・元少子化担当相を起用することを明らかにした。
31日発売の週刊文春は、河井法相の妻の案里氏の陣営が車上運動員に法定上限を超す日当を支払い、公職選挙法に違反した疑いがあるなどと報じている。
これに対し河井法相は、官邸で記者団の取材に応じ「選挙運動は法令に則って行っていると考えており、あずかり知らないこと」と反論。「しっかり調査し、説明責任を果たしたい」と述べた。
ただ、問題の確認・調査を行う間、法務行政への信頼は停止してしまうと考え、辞任を決意したとしている。
9月11日に発足した第4次安倍再改造内閣では、自身の選挙区の有権者に金品を配った疑いなどが報じられた菅原経産相が辞任しており、河井氏で2人目の閣僚辞任となる。
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