ミャンマー人権侵害は家庭でも「骨が折れるほど妻を殴る」
それが「結婚後の義務」
政府当局者と女性の人権問題を扱う活動家との間で行われた、法案の起草に向けた協議に出席した複数の人物によれば、夫婦間のレイプを犯罪とすべきかどうか、男女とも賛否が分かれたという。
起草委員会に参加した活動家のPansy Tun Thein氏は、「好むと好まざるとに関わらず、これは結婚後の義務の1つだと言われた」と話す。
同じく委員会に参加した男女平等ネットワークのMay Sabe Phyu氏によれば、男性の中に、妻を殴ることを問題視することに疑問の声もあったという。
活動家3人はロイターに対し、法案はすでに法務長官局の承認を得ており、成立の可能性が高いものの、国会での審議日程は決まっていないと語った。ロイターは法務長官局にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この3人の活動家によると、法案では夫婦間のレイプを違法としているという。DV被害者に対する法律面、医療面の支援、避難所の利用といったサービス提供の保障が盛り込まれている。
冒頭のNu Nu Ayeさんと幼い娘は現在、年長女性のPo Kyiらにかくまわれている。Po Kyiさんは、「彼女がいたいだけ、ここにいればいい」と語る。「同じ女性として、彼女には深く同情している」
(翻訳:エァクレーレン)
[ヤンゴン ロイター]
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