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ブレグジット

生鮮食品・医薬品が不足、輸出入が滞る......機密文書が暴露したEU強硬離脱の危険度

How Bad Is a No Deal Brexit?

2019年8月30日(金)14時00分
ジョシュア・キーティング

一方の英議会では、合意なき離脱を防ぐため野党議員らが不信任決議案の可決でジョンソン内閣を総辞職に追い込み「挙国一致内閣」の成立を目指しているが、こちらも動きは鈍い。反ブレグジット勢力はまとまりに欠け、評価の割れる野党・労働党のジェレミー・コービン党首にリーダーは務まりそうもない。

もう1つの可能性として労働党と一部の与党・保守党議員らが模索するのは、離脱期限延長をEUに申し入れるようジョンソンに義務付ける法案を成立させることだ。しかし、法的根拠が曖昧な上、問題を先送りするだけの策でもある。

機密文書の流出後、一部議員はブレグジットを議論するために議会の夏休みを早めに切り上げるべきだと要求したが、ジョンソン側は拒否した。手詰まり感が漂うまま、議会は9月3日に再開する予定だ。(編集部注:ジョンソンは28日、9月第2週から5週間に渡って議会を閉会することを発表)

©2019 The Slate Group

<本誌2019年9月3日号掲載>

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