5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描かれていた?

先史時代の人類は、何を思い、何を描いたのか(写真はイメージ) Mazur Travel-Shutterstock
<インドネシアで2017年に発見された世界最古の壁画には、当時の人々の高い知的能力が表れている>
5万1200年以上前のものと判明したインドネシア・スラウェシ島の洞窟壁画は、世界最古の「物語の絵」かもしれない。2017年に発見されたこの壁画は、抽象的デザインではなく人や動物を描いた「具象的」壁画として知られていた。
英科学誌ネイチャーに昨年掲載された研究によると、豪グリフィス大学の考古学者マクシム・オーベールらは、自ら開発したレーザー照射の技術を用いて年代を測定。作品の上に堆積した方解石の層を分析し、最古とされていた同島の別の壁画より5700年以上古いことを突き止めた。「単純でない高度な岩絵で、当時の人々の知的能力が表れている」とオーベールは述べる。
野生のブタと3人の人間が描かれているとみられるこの絵は、5万年前のどんな場面を物語っているのだろうか。
参考文献
Oktaviana, A.A., Joannes-Boyau, R., Hakim, B. et al. Narrative cave art in Indonesia by 51,200 years ago. Nature 631, 814-818 (2024). https://doi.org/10.1038/s41586-024-07541-7