トランプと金正恩が合意した核問題協議再開 対立する問題点と展開は?
◎北朝鮮の交渉窓口に変化
ポンペオ米国務長官は新たな協議が7月半ばに始まり、米国側はビーガン北朝鮮担当特別代表が、北朝鮮側は外務省高官が話し合いを主導するとの見通しを示した。北朝鮮側の担当者の氏名は明らかになっていないものの、交渉窓口が軍出身で強硬派の金英哲党副委員長から外務省に移ることになりそうだ。
北朝鮮側の交渉窓口が変わることで非核化問題で合意の可能性が高まるかもしれない、とアナリストは話す。
北朝鮮の李容浩外相と崔善姫第1外務次官は核問題に精通し、米当局者との交渉経験が豊富な外交官。いずれも金委員長から信頼を得ているが、最終判断を下すのは金委員長だ。
◎北朝鮮の要求
北朝鮮は公には米国と国連による経済制裁の解除を求めている。1950ー53年の朝鮮戦争の正式な終結宣言と、連絡事務所の設置などが最初のステップになるだろう。
北朝鮮は以前から米国と平和条約を結んで関係を正常化することも望んでいる。
韓国側の主張では、開城(ケソン)工業団地と金剛山観光の再開が北朝鮮の非核化を促すという。
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