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FOXニュースとツイッター、危険なのはどっち?

Twitter’s Damage to America

2019年7月5日(金)18時00分
ブライアン・オット(テキサス工科大学教授)

むしろツイッターは、単純で衝動的で無作法なコミュニケーションを勢い付かせる傾向がある。こうした構造的な偏りのせいで、国内政治において有益に建設的に使用するには不向きだ。それどころか、実際のところは政治的分断を深め、ヘイトを拡散することに役立っている。

さらに深刻なのは、16年の米大統領選挙でツイッターが果たした役割だ。トランプの支持を上昇させるためにロシアが仕掛けた巧妙なサイバーテロ攻撃は、ほぼ全てがソーシャルメディア上で実行された。危険なフェイクニュース拡散に貢献したのは、FOXニュースではなくツイッターやフェイスブックのようなソーシャルメディアだった。

だから報道機関としてFOXニュースがどれほど破壊的であっても、ツイッターとは比較できない。ツイッターは彼らと違い、ソーシャルメディアのプラットフォームとして破壊的だ。

<本誌2019年7月9日号掲載>

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