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人権問題香港、条例改正案撤回を求め再び抗議運動 当局は主要道路や政府庁舎を封鎖
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中国本土への刑事事件の容疑者引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正案を巡り、反対派らが設定した撤回期限の21日となる中、数百人が市内をデモ行進した。写真は立法会前で休憩するデモ参加者。香港で撮影(2019年 ロイター/Tyrone Siu)
香港では、中国本土への刑事事件の容疑者引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正案の撤回を求める数千人のデモ隊が、中心部の主要道路を封鎖し警察本部の建物を取り囲んだ。21日は条例改正反対派が設定した撤回期限。
学生を中心とする黒装束のデモ参加者らは、立法会前に集結し、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官に対する怒りの声を上げた。
立法会に隣接する政府本部は21日、抗議を予想して臨時に閉鎖。気温30度の中、立法会外でデモに参加していた17歳の高校生は、「自由のために戦いたい。われわれは、(改正案の審議)延期ではなく撤回を望んでいる。政府が対処しなければ、また来る」と語った。
デモ隊は、前週の警察との衝突で逮捕された人々を無罪放免とするよう要求。
2014年の大規模デモ「雨傘運動」で中心的役割を担い、17日に釈放された活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏は、警察トップにデモ隊との対話を呼び掛けた。
こうした中、新たに閣僚が謝罪。テレサ・チェン司法長官は自身のブログで、改正案を巡る物議や論争について「政府の一員として香港市民に心から謝罪する」と述べた。
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