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貿易日本が逆転敗訴 WTO、韓国の福島県産などの水産物禁輸を妥当と判断
4月11日、世界貿易機関(WTO)紛争処理の最終審に当たる上級委員会は、韓国による福島など8県産の水産物輸入禁止措置を不当とした紛争処理小委員会の一審判断を破棄した。ジュネーブで昨年7月撮影(2019年 ロイター/Denis Balibouse)
世界貿易機関(WTO)紛争処理の最終審に当たる上級委員会は11日、韓国による福島など8県産の水産物輸入禁止措置を不当とした紛争処理小委員会(パネル)の一審判断を破棄し、韓国の措置を妥当とする判決を下した。日本にとっては逆転敗訴となった。
上級委はWTO規則を巡る一審の解釈は誤っているとの見解を示す一方、適正な消費者保護や許容される放射線レベルなどの問題には踏み込まなかった。
韓国は2011年3月の東京電力福島第1原発事故後、福島や岩手など8県産の水産物輸入を禁止。日本は科学的根拠がないとして、2015年にWTOに提訴していた。
最終判決を受け、韓国の産業通商資源省は声明で「韓国政府はWTOの判断を歓迎する」と表明。今回の判決に基づき、韓国は日本の水産物に対する現在の禁輸措置を継続するとした。
*内容を追加しました。