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クールジャパン「クールジャパン」の異業種マッチング、ロボットの京都案内が最優秀賞
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クールジャパン・マッチングアワード グランプリを受賞したタクシー会社エムケイによる「京のロボ旅タクシー」
ロボホン、3カ国語で京都を案内
世界が良いと思う日本の魅力を世界に発信し、日本のファンを増やすことでインバウンドや海外展開に繋げていこうと政府が取り組んでいる「クールジャパン戦略」。その一環として、日本の魅力をアピールするべく、異業種が連携して展開している先進的なビジネス・プロジェクトを表彰する「クールジャパン・マッチングアワード」がこのほど発表された。表彰式は、クールジャパン官民連携プラットフォームが開催するイベント「第3回クールジャパン・マッチングフォーラム」の中で行われた。
「クールジャパン・マッチングアワード」には、全部で47のプロジェクトの中から、グランプリ(1件)、準グランプリ(2件)、審査員特別賞(2件)がそれぞれ選ばれた。
グランプリを受賞したのは、京都に本社を構えるタクシー会社エムケイによる「京のロボ旅タクシー」だ。モバイル型コミュニケーションロボットの「ロボホン」を旅の案内役とするタクシー観光で、ドライバーとロボホンの協力による新たな京都観光のスタイルを提案するものだという。
シャープの発表文によるとこのサービスは、「京都のロボ旅タクシー」を企画・実施しているエムケイの他に、「ロボ旅」を利用した観光の受け入れ環境の整備をJTBが、「ロボ旅」のシステム開発をシャープが、ロボホン活用企画全体のプロデュースをゲンがそれぞれ担当し、実現したものだ。
日本国内外の観光客から人気の京都だが、ロボホンは位置情報をもとに、京都各所の観光情報などを日本語の他にも英語や中国語で教えてくれるのだという。小さなかわいいロボットと京都のコラボは、国内外の観光客の人気になりそうだ。
芸術祭や体験型イルミなど魅力がいっぱい
海外に日本の魅力を発信するクールジャパンではあるが、クールジャパン・マッチングアワードの受賞商品・サービスはどれも、日本人でも行きたくなる・使いたくなるものばかりで魅力的だ。
準グランプリには、エナジーフィールドによる「BIWAKOビエンナーレ」と、ONE FOR AKITAによる「ONE FOR AKITAプロジェクト」の2つが選ばれた。審査員特別賞は、伊豆シャボテン公園の「伊豆高原グランイルミ」と、川上産業の「浮世絵ぷちぷち」の2つが受賞した。
「BIWAKOビエンナーレ」は、滋賀県近江八幡市の伝統的建造物群保存地区を舞台にした地域密着型の国際芸術祭だ。国内外から80組近いアーティストが参加し、2018年は9月〜11月に行われた。次回開催は2020年だという。滋賀県、近江八幡観光物産協会、びわこビジターズビューロー、マニラハウス(マニラ)、サン・メリー教会(パリ)などが連携した。
「ONE FOR AKITAプロジェクト」は、飼育頭数の激減や殺処分という秋田犬を取り巻く課題の解決を目指すプロジェクトだ。オリジナル・グッズの売上が秋田犬の保護費用として寄付される他、プロジェクトに賛同した人がライセンス商品を開発・販売して売り上げの3%を寄付するといった参加方法もある。ONE FOR AKITAが秋田犬保存会と秋田ケーブルテレビと連携して展開している。
審査員特別賞を受賞した伊豆シャボテン公園の「伊豆高原グランイルミ」は、MIDORI企画と連携した日本初の「体験型イルミネーション」だ。ナイトアトラクション、ショータイム、夜行性動物とのふれあいなど、イルミネーションを独自のスタイルで進化させたものだという。
川上産業の「浮世絵ぷちぷち」は、同社の主力商品である緩衝材「ぷちぷち」をconeruが浮世絵模様の袋にデザインしたもの。実用性と見た目のインパクトでお土産にも喜ばれそうだ。
○内閣府
クールジャパン・マッチングフォーラム
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