津波で200人以上死亡、原因は火山活動? 最後まで大災害が続いた2018年のインドネシア
大災害が続いた2018年のインドネシア
インドネシアでは2018年は地震、津波、火山噴火と自然災害が続く受難の1年となった。
9月28日にはスラウェシ島中スラウェシ州のパル、ドンガラ地区でマグニチュード7.5規模の地震が発生、最大高さ11メートルの津波が押し寄せて約2000人が犠牲になり、いまだに多数が行方不明となっている。バル・ドンガラ地域での地震では大規模な液状化現象による泥流が発生し、その結果多くの犠牲者、行方不明者がでたといわれている。
7月29日には世界的な観光地バリ島の東隣のロンボク島北部でマグニチュード6.9の地震が発生、500人以上が死亡し、現在も多くの住民が避難生活を続けている。
このほかバリ島でも6月28日にアグン山が噴火、国際空港が一時閉鎖され観光客3万人に影響がでた。
スマトラ島西スマトラ島のシナブン山、スラウェシ島北部のソプタン山も噴火するなど、今年のインドネシアは火山活動が活発化した1年だった。
日本と同様に火山列島であるインドネシアには130の火山があり、そのうち14が活火山とされ、周辺地域に噴煙や噴石などの被害を与えている。
その度にインドネシア政府はBNPBをはじめ、軍や警察を動員して行方不明者の捜索と被災者の救援に全力を挙げるよう指示、緊急対応に追われた。
2019年4月に大統領選挙を控えるインドネシアではこうした相次ぐ自然災害への緊急対応、被災者支援へのジョコ・ウィドド大統領による素早く、手厚い対応が注目されているが、地震予知や津波警報などの防災面での整備と拡充が今後はさらに求められている。
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