最新記事

異常気象

これも異常!「野球ボール大の雹」がコロラドの動物園を直撃

Zoo Animals and Patrons Pelted by Giant Hailstones

2018年8月8日(水)20時30分
ジェームズ・ヘザーリントン

雹はソフトボールぐらいの大きさだった TWITTER

<異常気象はどこまで続くのか。今まで雹(ひょう)など見たこともないコロラドスプリングスの屋根もない動物園に雹の嵐>

8月6日の午後、米コロラド州コロラドスプリングスのシャイアン動物園を突然嵐が襲い、大きな雹(ひょう)が降り注いだ。それも、野球ボール大の雹だ。人間も動物も、屋根を求めて逃げ惑った。動物園のスタッフと客を合わせて14人が負傷し、ハゲタカとカモが命を落とした。駐車場に停めた車の窓も含め、ガラスというガラスは粉々に砕けた。

(ネット上では雹の大きさ比べが行われた。この雹はソフトボール大)



(広い駐車場に停車した数百台の車のほぼ全部が窓ガラスを割られた)


逃げ惑う2頭のクマを撮影した客のジェシー・バーカロウによると、「クマたちには隠れるところがなくて、ただ走り回っていた」という。展示場所に屋根がなかったのも仕方がない。「雹の嵐なんて今まで見たこともない」と、動物園のマーケティングを担当するジェニー・コッチは言う。多くの自動車や施設が被害を受け、「いつまた動物園を再開できるか見当もつかない」という。

(雹が降り注ぐ手前の池の水しぶきが高く荒い)




(園内はちょっとした洪水に)


【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!

気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを

ウイークデーの朝にお届けします。

ご登録(無料)はこちらから=>>


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

カザフスタン、原油生産量の決定では「国益優先」=エ

ビジネス

ドルの配分、過剰からより自然な水準へ=ECB専務理

ワールド

米中のフェンタニル取り締まり巡る協議難航、トランプ

ワールド

プーチン氏とゼレンスキー氏の双方と取引可能=トラン
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負かした」の真意
  • 2
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学を攻撃する」エール大の著名教授が国外脱出を決めた理由
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    日本の10代女子の多くが「子どもは欲しくない」と考…
  • 6
    アメリカは「極悪非道の泥棒国家」と大炎上...トラン…
  • 7
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 8
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 9
    トランプの中国叩きは必ず行き詰まる...中国が握る半…
  • 10
    ウクライナ停戦交渉で欧州諸国が「譲れぬ一線」をア…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 6
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 7
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 8
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中