「俺たちが独り身の理由」、米版2ちゃんで聞いた結果
例えば1を理由に挙げた人の中には、「身長が182センチ未満だと女性にとって透明人間も同じ」という意見も。182センチ未満でチビとはなかなか厳しい。
なお米男性誌メンズヘルスは1位の理由について、「ハゲはかっこ悪くない」として、「イケてるハゲ・セレブ」の例を挙げている(役作りで頭を剃った俳優も含む)。
5と答えた人のコメントには、「まったく興味ない女性とは普通に話せるけど、少しでもいいなと思う相手にはめちゃくちゃぎこちなくなってしまう」、「女性と話すとIQが40くらい下がってしまう」などがあった。
15には、「週6日働いていて、休みの土曜日にはゲームと睡眠」という人も。17には、「自分はイケメンなので適当な女性と寝られるから。自分の『購買力』が下がったら仕方ないから身を固めるかな」という意見もあった。34は「俺の人生という気が滅入るような洞穴に女性を迎えることなんてできない」、35は「好きになる人はいつも相手がすでにいるか、頭がおかしいか、その両方」、36は「自分はゲイだけど、いいなと思う人の99%はゲイじゃない」、37は「断られすぎてもうイヤになった」などの意見があった。いろいろな理由でシングルのままでいる男性たちだが、こうした声に同意できるおひとり様も多いのではないだろうか。
(参考記事)2050年の日本文化はサブカルから生まれ、オタクに支えられていく
現代の男性が女性を誘えないのは「進化的な理由」
調査を行なったアポストロウ准教授は英デイリーメール紙に対し、現代の男性たちが女性にうまくアプローチできないのには、「進化的な理由」があると説明する。産業革命前の時代、結婚はかつて親などによって決められたものだった。
また、男性同士の競争も今より厳しく、時に力づくで妻にめとるということも行われたのだ。そのためこの当時は、結婚相手の選択肢が少ないという点はあったにせよ、男としての外見は関係なく、女性を自分に惚れさせる必要もなかったという。
しかしアポストロウ准教授によると現代社会(欧米諸国の場合)では、親が相手を見つけてくることや、力づくで女性と結婚することもなくなり、自力で相手を見つけなければならなくなった、と現代の男性たちの苦労を説明している。
なお男性に限らず、おひとり様増加は同じく世界的な傾向のようだ。アポストロウ准教授の論文によると、英国では同棲や結婚の経験が一度もない独身者は成人の34.5%を占める(2016年英国統計局調べ)。欧州連合加盟国28カ国では、一人暮らし世帯は一般世帯の31.7%であり(2015年ユーロスタット調べ)、米国では、決まった相手がいない成人の割合は全成人の35%に上る(2013年ピュー研究所調べ)。