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誕生間もない惑星の姿を鮮明に捉えた画期的映像が公開された

2018年7月6日(金)15時30分
松岡由希子

2015年に、惑星が形成される様子を米アリゾナ大学の研究チームが初めて観測したほか、2016年には、チリに設置されている大型電波望遠鏡「アルマ」が原子惑星系円盤を画像におさめることに成功した。

アリゾナ大学の研究チームが初めて観測した惑星が形成される様子

チリの大型電波望遠鏡アルマが原子惑星系円盤を画像におさめた

研究チームを主導するミリアム・ケプラー研究員は、「若い星の周辺にある原子惑星系円盤こそ、惑星の生まれ故郷であるが、これまで"赤ちゃん惑星"の兆候を実際にとらえた観測結果は、ほんの一握りにすぎない」と指摘。

また、「PDS 70b」のスペクトル分析などを担当したアンドレ・ミュラー研究員は、この成果について「複雑で、まだ十分に解明されていない、惑星の進化における初期段階の研究に、新たな扉をひらくものだ」と高く評価している。

惑星の大気や物理的な特性を測定することで、惑星形成における理論モデルが検証可能になるという期待も寄せられており、専門家を中心に、惑星の形成や進化のプロセスの解明に寄与する画期的な成果として、しばらく注目を集めそうだ。

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