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イスラム教サウジアラビアで女性の運転が解禁 一方で権利獲得の活動家は獄中に
6月24日、サウジアラビアで、女性の自動車運転が解禁された。イスラム教国として非常に保守的な同国で、長く女性抑圧の象徴とみなされていた問題に風穴が開いたことになる。車を運転して通勤する女性。ジッダで撮影(2018年 ロイター/Zohra Bensemra)
サウジアラビアで24日、女性の自動車運転が解禁された。イスラム教国として非常に保守的な同国で、長く女性抑圧の象徴とみなされていた問題に風穴が開いたことになる。
今回の解禁は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が原油依存度の高い経済からの移行と閉鎖的社会の開放を目指す改革を主導する中で、2017年9月に父親であるサルマン国王が指示したもの。
同日未明、警官が見守る中で東部アル・コバールの街を運転した女性会社員のサマー・アルクサイビさんは「きょうは素晴らしい日」と喜び、後部座席を指して「私たちは昨日、あそこに座っていた」と話した。
同国西部ジッダで、自ら車を運転して出勤した心理学者のサミラ・アル=ガームディーさん(47)は「これは私たちの権利であり、ついに手にした。社会が次第に受け入れていくのは、時間の問題だ」と話した。
サウジアラビアでの女性の運転禁止は、昔から国際的な批判を集めてきた。解禁は、同国の新たな進歩の証として西側諸国に歓迎されている。
ただ、運転禁止に反対していた女性権利活動家の一部に対する取り締まりも同時に行われた。女性が初めて合法的に路上で運転できるようになった一方、こういった活動家らは獄中にいる。
外国での免許を持つ女性による国内免許への切り替えが今月から始まるなか、新しいドライバーはまだ少ない。内務省の広報官は何件のライセンスが発行されたか、詳細について明らかにしなかったが、権利を持つ女性約900万人のうち12万人から申請があったと述べた。
このうち大半が、国営の新しい教習所で訓練を受ける必要があり、2020年までに300万人の女性が運転を始めるとみられている。