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安全保障安倍=金正恩会談実現のため? 北朝鮮ミサイル避難訓練を中止
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6月21日、栃木県矢板市は21日、北朝鮮から弾道ミサイルが飛んでくることを想定して今月26日に行う方向で調整していた住民避難訓練が中止になったことを明らかにした。写真は都内で行われたミサイル非難訓練の様子。1月撮影(2018年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
栃木県矢板市は21日、北朝鮮から弾道ミサイルが飛んでくることを想定して今月26日に行う方向で調整していた住民避難訓練が中止になったことを明らかにした。政府は他にも避難訓練を予定しているが、訓練を計画する内閣府はロイターの取材に対し、今後の方針を22日に発表するとしている。
矢板市によると、前日に栃木県から「米朝首脳会談を受けた国際情勢を踏まえた国の判断により、訓練を見送ることにした」との連絡があった。すでに住民への説明会も終えていたが、中止することになったという。
菅義偉官房長官は米朝首脳会談翌日の13日の記者会見で、「日本にいつミサイルが向かってくるか分からないという安全保障上の厳しい状況は緩和された」と述べていた。
国と自治体が共催する北朝鮮の弾道ミサイルを想定した避難訓練は、2017年3月からこれまでに29回行われた。関係者によると、6月29日に香川県琴平町で予定している訓練は中止する方向だ。
矢板市では住民700─800人が参加し、全国瞬時警報システム(Jアラート)でミサイル発射情報を受けた後、小学校などに避難する訓練を行う予定だった。訓練は3月中旬ごろから計画していた。
*内容を追加しました。
(久保信博)
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