最新記事

ロシア

W杯での集客見越し、ロシア初ロボット売春宿がオープン

2018年5月15日(火)18時20分
松丸さとみ

ドールズ・ホテル創業者のドミトリー・アレクサンドロフ氏によると、ロシア人の36%が性生活に満足していない。「大人向けの本格的な娯楽施設を作ることで、合法かつ安全に性生活を改善できるだけでなく、ロシア最古の問題でもある、女性に対する暴力的な搾取(売春)にも対抗できる」とデイリーメールに述べた。

ただし、ロシアの性科学者アレクサンドル・ポレエフ氏はデイリーメールに対し、セックスボットが人間の代わりになることはない、と話す。「人に触れられた時に人間の肌がどう反応するかを伝達できるテクノロジーはない」とし、それが人の魅力や性的な快感につながるのであり、外見的な印象だけではないと説明している。

とは言うものの、セックスボット売春宿はすでに、スペイン、ドイツ、英国などヨーロッパに複数存在する。

英国の民放iTVで放送中の女性向けバラエティ番組「ルース・ウィメン」では今年2月、仏パリで初となるセックスボット売春宿が開業したことを受けて、視聴者投票を行った。「自分のパートナーがセックスボット売春宿に行ったら、それは浮気だと思うか?」という質問に対し、89%が「思う」、11%が「思わない」と回答した。

また番組内では、パリのセックスボット売春宿は1時間あたり約78ポンド(1万円強)だが、人間相手の相場はパリで約100ポンド(1万5000円弱)であるため、生身のセックス労働者がセックスボットに職を奪われる可能性もある、と指摘していた。

実際に昨年3月には、スペインでオープンした欧州初のセックスボット売春宿が、セックス労働者からの反対に遭い移転を移転を余儀なくされている。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必死すぎる」「迷走中」
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 8
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 9
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 10
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中