外では「可愛い系」でも家では...! 忖度は日本だけじゃなかった
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<社会の目を気にして「生中!」を控える女性像。ビールを飲むことで他人に批判されるのが恐いと考えるのは「古い考え」>
飲み会のときに、カルーアミルクやカシスオレンジといった「可愛いドリンク」を敢えて注文する、という女性は結構いる。ただ、これは日本に限らず、イギリスにも同様の「忖度」が存在することを英テレグラフが報じた。
それによると、2009年に3%に過ぎなかった「家ではビール派」(外では違うドリンクを頼む)の女性が、今では3割超にまで増加したという。さらに、外出してパブやバーでお酒を飲む仲間が男性ではなく同性だった場合、女性はビールを選ぶことが多いという。
「味が好きじゃない」以外の理由は?
市場調査会社「ユーガブ」の調査をもとに発表された、興味深いレポートがある。
女性に向けてビールテイスティングを推奨する団体「ディア・ラティス」による「ジェンダーパイントギャップレポート」は、クラフトビールが空前のブームを巻き起こしているにもかかわらず、イギリスはビール消費者における女性の割合が、世界的に見ても最も少ない国だと指摘した。
イギリス人男性で、ビールを「少なくとも1週間に1度は飲む」人が過半数を超えるのに対し、女性は6人に1人(約17%)だけ。ちなみに、アメリカ人女性は26%と報告されている。
男女ともに、ビールを選ばない理由で1番多かったのは「味が好きじゃない」という明快なものだが、調査では、それ以外の理由でビールを飲まない女性の声が浮き彫りになった。
女性がビールを手に取る障壁として挙げたのは主に「古臭い男性向けのマーケティング」「ビールのにおい」、そして「ビール腹による体型崩れ」だ。18~24歳の女性だけで見ると、48%がマーケティングのせいだと回答した。