最新記事

フェイスブック

フェイスブック問題、アカウント削除を著名人が呼びかけ あなたは削除、する?

2018年4月16日(月)17時50分
松丸さとみ

とはいうものの、実際にフェイスブックを削除しようとすると、なかなか難しい。前述の調査によると、フェイスブックを使う理由として約半数の人が、違う地域に住む家族や友人と連絡を取り合うためや、疎遠になってしまった人との関係を続けるためだと回答。「暇つぶし」との理由(20%)を大きく上回っていたのだ。

利用時、注意すべきこと

家族や友達と繋がるための手段だから、という実用的な理由の他にも、フェイスブックのアカウントをなかなか削除できない心理的な理由もあるようだ。

学術ニュースサイト「ザ・カンバセーション」は、フェイスブックのアカウント削除がなぜこうも難しいのか、心理的な側面から検証している。

投稿へのコメントや「いいね」といった少ない労力で友情を活気づけられること、リアル社会では難しい「理想の自分の演出」が可能なこと、他の人が何をしているのか知りたい欲求を満たせること、意見を表明して承認してもらえること、などだ。

さまざまな理由から、今回の騒動があってもフェイスブックを使い続けたいと考える人も少なくないだろう。英紙インディペンデントの姉妹サイトIndy100は、利用を続けるなら次の12点は削除した方がいいと助言している。

1) 電話番号
2) 誕生日
3) ほとんどの友達(オックスフォード大学の心理学教授によると、人が維持できる人間関係は約150人であるため、不要な人は削除した方がSNS上でより健全なやり取りを楽しめる)
4) 子供や家族の写真
5) 子供が通っている学校の情報
6) 位置情報サービス
7) 自分の上司(SNSはリラックスする場であるし、仕事の愚痴を書くことを考えると削除した方が望ましい)
8) 自分の居場所のタグ付け
9) 休暇へ行く時期と場所(SNSに旅先を投稿して留守中に空き巣に入られたら、英国では保険金が下りないとのこと)
10) 交際ステータス
11) クレジッドカード情報
12) 搭乗券(搭乗券に記載のバーコードやQRコードから搭乗者の個人情報が分かる可能性あり)

7番など個人の主観によって異なるものもあるが、多くは同意できるものではないかと思う。もう一度、自分のフェイスブック・アカウントの設定を見直してはいかがだろうか。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

スイス中銀、金上昇で第1四半期は黒字 株安やフラン

ビジネス

ニデック、26年3月期は8.2%の営業増益見込む 

ビジネス

カプコンの25年3月期、営業益17億円上振れ 市場

ワールド

トランプ氏、大学に一段の圧力 奨学金巡る認定厳格化
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負かした」の真意
  • 2
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学を攻撃する」エール大の著名教授が国外脱出を決めた理由
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    日本の10代女子の多くが「子どもは欲しくない」と考…
  • 6
    アメリカは「極悪非道の泥棒国家」と大炎上...トラン…
  • 7
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 8
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 9
    トランプの中国叩きは必ず行き詰まる...中国が握る半…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「iPhone利用者」の割合が高い国…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 6
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 7
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 8
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 9
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 10
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中