中国空軍が空の覇権争いで米軍を制する日
2018年4月14日(土)14時30分
F22の改良の大きな足かせとなっているのは、同機が既に生産終了し、F35やF15や殲20のように開発が継続している「生きた計画」ではなくなっていることだ。ソフトとコンピューターの基本設計は1990年代に開発されたもので、コアプロセッサの処理速度はわずか25メガヘルツ。そのため新たに開発された兵器システムを搭載しようとすれば問題が起きる。
殲20のコンピューターの基本設計ははるかに新しく作業も楽だ。実戦配備時にはF22の能力に対抗できないと考えられていたが、この調子で改良されればF22との差はすぐ縮められる。殲20を筆頭に中国の戦闘機がじきにアメリカの戦闘機を追い越し、やがては完全に凌駕する可能性はある。
殲20とF22はそれぞれ中国とアメリカの制空権争いの精鋭だけに、太平洋における両国の力の均衡に重大な影響を及ぼすのは必至だ。
<本誌2018年4月17日号掲載>
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