最新記事

健康ドリル

うんちにまつわるうんちく(失礼!)──あなたの腸は健康?

2018年4月3日(火)16時00分
松丸さとみ

What does the Shape of your Poop Mean?- Youtube

<健康のバロメーターでもあるうんちを、たまには真剣に考えてみよう。データで「うんちについてドリル」する>

データで見るうんち

あなたは、自分のうんちと真剣に向き合ったことがあるだろうか? ただの「子供が大好きな下ネタ」ではなく、健康のバロメーターでもあるうんちを、たまには真剣に考えてみよう。

カリフォルニア大学で腸の病気などについて研究を行うキム・バレット教授は、科学系のニュースを扱うウェブサイト「ライブサイエンス」のインタビューに答えて、うんちにまつわる話を披露した。

バレット教授によると、人は1日に平均約400〜500グラムのうんちをする。400グラムで換算すると、週に2.8キロ、年間にすると大人のパンダとほぼ同じ重さの145キロになる。

一生のうちに排泄するうんちの量に換算すると、米国人女性の平均寿命81歳で計算すると1万1757キロになり、大人のオスのカバ3頭に匹敵する。平均寿命76歳の男性の場合は、1万1030キロだそうだ。そして健康なうんちは固体が70%、液体が30%という割合になっているという。

なお、この数値は米国人をモデルに計算されているが、ライブサイエンスが2014年に掲載した記事によると、アジア人の場合は欧米人と比べうんちの量が多くなる。なので、日本人の場合は上記よりも多めになるかもしれない。

これは、アジア諸国の食生活が欧米のそれと比べて繊維質が多いためだ。穀物や豆類、野菜など繊維質が多い食べ物は、そうでないものと比べカロリーが低いため肥満防止になる上に、繊維質を豊富に取ることで便通がよくなると記事では説明している。

人間も犬も象も、1回の排泄にかかる時間は平均で12秒

一方、学術ニュースサイトのザ・カンバセーションに2017年4月27日に掲載された、ジョージア工科大学のデイビッド・フー准教授とパトリシア・ヤング氏が書いた記事によると、人間がうんちを出すスピードは1秒2センチ。犬は1秒1センチ、象は1秒6センチだが、人間も犬も象も、1回の排泄にかかる時間は平均で12秒と、体の大きさが違うにもかかわらず、大抵はどの動物でも不思議と排泄の所要時間は同じらしい。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中