20歳になったバイアグラ、偽物にこれだけのリスク
だが、ある企業が摘発されると、すぐに別の企業が穴を埋める。昨年11月、FDAは十数種の偽造品について消費者に警告を発した。郵便局に到着した疑わしい国際郵便を調べる調査では、ラベルで性的能力強化をうたう119種の製品が見つかり、そのうち95種には表示されていない成分が含まれていた。
アメリカでは昨年末にシルデナフィルのジェネリック医薬品が発売された(日本では14年)。これが偽造品の売り上げに打撃を与える可能性がある。バイアグラは1錠当たり約70ドルだが、ジェネリック薬なら25ドルほど。消費者は疑わしいサプリに手を出さなくなっていくだろう。合法的な薬なら成分はラベルに表示されている。
偽物がすぐに消えるわけではないから、対処「不能」な状況はまだしばらく続きそうだが。
[2018年4月24日号掲載]

アマゾンに飛びます
2025年2月25日号(2月18日発売)は「ウクライナが停戦する日」特集。プーチンとゼレンスキーがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争は本当に終わるのか
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら