平昌五輪 韓国の旧正月連休で五輪を観戦できない外国人が続出
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<今年の旧正月連休は平昌五輪と時期が重なる2月15日から18日で、新年を家族で過ごすため帰省する人が、平昌五輪を機に開通した高速鉄道KTXに殺到した>
平昌冬季五輪の大会組織委員会は、2018年2月17日に観戦チケットの販売数が目標の92.8%に当たる99万1000枚に達したと発表した。
16日の観戦者は10万7000人で、17日のチケットも9万2000枚中9万枚を販売したが、海外メディアからはフィギュアスケート男子の会場など空席が目立つという指摘が上がっており、組織委員会はチケットを購入したものの競技会場に来られなかった人が多いとの見方を示している。
旧正月連休、帰省する人が高速鉄道KTXに殺到
韓国は正月を旧暦で祝う風習がある。今年の旧正月連休は平昌五輪と時期が重なる2月15日から18日で、新年を家族で過ごすため帰省する人が、平昌五輪を機に開通した高速鉄道KTXに殺到した。
旧正月の連休期間中、例年3000万人の帰省者等が鉄道や飛行機を利用し、ソウルから地方に向かうバスも1日平均800台以上が増発されている。帰省ラッシュは連休前日の14日午後からはじまっており、同日午後3時に乗用車でソウルを出発した際の推定所用時間は、通常4時間の釜山が6時間40分、光州は6時間だが、五輪が開催されている江原道も例外ではなく、スケート競技が開催された江陵は3時間超となっている。
ある旅行会社は連休初日の15日午前中に実施される試合を観戦するには、ソウルを午前3時に出発する必要があると予測を立てた。
外国人専用の乗り放題チケットを販売したが、乗車券を確保できない
韓国鉄道公社は、五輪期間中にソウルと平昌・江陵を結ぶ全路線が乗り放題になる外国人専用の「平昌コレールパス」を販売した。
旧正月連休の乗車券の販売を開始した1月16日にはコレールパスの購入者向けに10%を確保したが、16日に売り出した乗車券は即日完売し、外国人向けの10%も25日以降の一般販売直後に売り切れた。同パスの購入者には25日までに予約をするよう電子メールで促したと説明するが、案内メールを受け取っていないという外国人が多かった。
朝鮮日報の取材に応えたスイスからの来訪者は、14日のスピードスケートと15日のフィギュアスケートの入場券を購入したものの、試合を観戦したあとソウルに戻るKTXの乗車券が確保できなかったために15日の観戦を断念し、ホテルもキャンセルして14日にソウルに戻ることにしたという。
五輪の観戦チケットとコレールパスを購入した外国人で、乗車券を確保できずに観戦を断念した人は少なくなかった。
開会式後も多くの外国人が最終電車に間に合わなかった
仁川空港も連休前日の14日から18日までの5日間に前年の旧正月連休より9.5%多い95万1438人が利用している。18日には出入国を合わせて20万7934人が利用したが、大きな混乱は見られなかった。2018年1月に開業した第2ターミナルの効果が大きいと関係者はみている。