平昌五輪 韓国の旧正月連休で五輪を観戦できない外国人が続出
2018年2月22日(木)17時00分
高速鉄道KTXは在来線に相当する一般鉄道との共用区間が少なくない。ソウルと五輪会場を結ぶKTX京江線もソウルから近郊の原州までは一般鉄道との共用区間で、一般鉄道車両ももちろん京江線を走行可能だ。臨時の急行列車を運行させるなど増便は可能だっただろう。
2月9日の開会式後も会場最寄りの珍富駅で最終電車に間に合わなかった外国人が多く、混乱が生じている。
カード利用でも混乱
2020年に開催される東京五輪は盆休みを避けて開催される予定だ。盆の休暇を前に五輪が閉幕し、パラリンピックは休暇が終わってから開幕する。盆や旧正月は五輪観戦で訪問する外国人にはわかりにくい風習であり、周到な事前告知が必須だろう。
混乱は鉄道だけではない。五輪会場で使用できるカードは国際五輪委員会IOCワールドワイドスポンサーのVISAのみで、MasterCardやJCBカードなど、VISA以外のカード保持者は現金支払いのみとなっている。
手持ちの現金に余裕がない観戦者は土産品や記念品を買うことができず、会場内で食事ができない事態も起こり得る。出店者も販売機会を逃すことになりかねず、カード利用が多い外国人にどう対応するか、組織委員会の対策が求められる。
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