【平昌五輪】開幕前日の軍事パレードは数カ月前から計画していた
「どの国家も、自国の軍隊の創建日を盛大に祝うのは慣例であり、極めて初歩的な常識だ」とする労働新聞の2月3日の論説を、AFP通信は伝えた。北朝鮮はそれより前の1月29日、韓国メディアが軍事パレードの開催を批判したことに反発し、金剛山地区で予定していた韓国との合同文化行事の中止を一方的に通知した。
それでも国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、オリンピックを契機に南北協力が進んだことに満足感を表した。
「不信感と敵意であまりに長い間分断されていた両国を、オリンピック精神が一つにした。その精神は朝鮮半島の全員に、明るい未来への真の希望をもたらした」と、バッハは2月5日に平昌の東に位置する江陵で開かれた第132回IOC総会の開会式で述べた。江陵ではスケートやアイスホッケーなどの氷上競技が実施される。大会期間は2月9日から25日までの17日間だ。
バッハは同じ日、選手村に設置された「平昌五輪停戦の壁」の除幕・署名式にも参加した。オリンピック精神を象徴するモニュメントは、社会は「壁ではなく橋」を作るべきだとしたローマ法王フランシスコの言葉に感銘を受けた韓国人芸術家イ・ジェソクがデザインしたものだと、聯合ニュースは伝えた。
(翻訳:河原里香)