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ロシア疑惑

トランプ、ロシア疑惑巡る特別検察官の聴取「宣誓した上で応じる」

2018年1月25日(木)11時00分

1月24日、トランプ米大統領は、2016年米大統領選挙へのロシア介入疑惑を捜査するモラー連邦特別検察官による聴取に、宣誓した上で応じる意向を明らかにした。ワーキングセッションで発言する同大統領。ホワイトハウスで撮影(2018年 ロイター/Yuri Gripas)

トランプ米大統領は24日、2016年米大統領選挙へのロシア介入疑惑を捜査するモラー連邦特別検察官による聴取に、宣誓した上で応じる意向を明らかにした。

大統領はホワイトハウスで記者団に対し、モラー氏による聴取について「実は楽しみにしている。宣誓した上で応じる」と語った。

関係筋によると、大統領の弁護士らはモラー氏のチームと、大統領の事情聴取についてすでに協議に入っている。

大統領は「できるだけ早い時期(の聴取)が望ましい」としつつも、聴取の日程を決めるのは弁護士だと述べた。

また、自身の陣営とロシアとの間に共謀はなかったとあらためて主張。「妨害は全くなかった」と語った。ロシア政府もロシアが米大統領選に介入したとする米情報当局の結論を否定している。

複数の関係筋は24日、ロイターに対し、米中央情報局(CIA)のポンペオ長官を含む情報機関の高官が昨年、トランプ大統領がロシア疑惑捜査において司法妨害を図ったかどうかについて特別検察官チームの聴取を受けたと明らかにした。

ポンペオ長官、コーツ国家情報長官らは昨年の事情聴取で、コミー米連邦捜査局(FBI)長官(当時)に圧力をかけるようトランプ大統領から要請があったかどうか質問されたという。

関係筋によると、ロシアの大統領選への介入疑惑と、ロシア政府と関係のある人物とトランプ陣営関係者の接触を巡る疑惑の捜査終了をトランプ大統領が長官らに要請したかどうかの聴取も行われた。

CIAはポンペオ長官が聴取を受けたかどうかについてコメントを拒否した。

法律の専門家によると、FBIの聴取が宣誓下で行われるのは異例だが、トランプ大統領が宣誓せずにモラー氏の聴取に応じる場合でも、連邦捜査員への偽証は犯罪となる。

NBCとCNNによると、モラー氏のチームは月末までに、バノン前大統領首席戦略官・上級顧問にも接触する見通し。

[ワシントン 24日 ロイター]


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