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人種問題トランプ、移民受け入れ問題で「アフリカは不潔極まる国々」と発言
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1月11日、トランプ米大統領が議員らとの会合で、ハイチやアフリカの諸国から移民を受け入れる必要性に疑問を呈し、下品な言葉を使って一部の諸国を「不潔極まる」と呼んだことが、事情に詳しい関係筋2人の話で明らかになった。写真は同大統領。メリーランド州キャンプデービッドで6日撮影(2018年 ロイター/Yuri Gripas)
トランプ米大統領が11日に議員らとの会合で、ハイチやアフリカの諸国から移民を受け入れる必要性に疑問を呈し、下品な言葉を使って一部の諸国を「不潔極まる」と呼んだことが、事情に詳しい関係筋2人の話で明らかになった。
同筋によると、トランプ氏はこの日、上院議員の超党派グループが推進する新たな移民関連法案について民主党のディック・ダービン議員と共和党のリンゼー・グラム議員から説明を受けた。他の政府当局者らも同席したという。
議員らは会合で、自然災害や内戦で祖国を逃れ米国に避難した人々に在留資格を付与する制度を含む移民政策について説明。
会合の内容に詳しい1人の関係筋は、トランプ氏が「アフリカの人々を受け入れる必要があるだろうか。不潔極まる国々だ。ノルウェーの移民をもっと受け入れるべきだ」と述べたと明かした。
2人目の関係筋は、トランプ氏はハイチ人を受け入れる必要性についても疑問を呈したと語った。
同制度は「一時保護資格(TPS)」と呼ばれる。米政府は中米エルサルバドルなどの諸国の人々に認めているTPSを打ち切る方針を発表している。
上院超党派の案では、年間5万人を対象に抽選で米国永住権(グリーンカード)を与える制度を打ち切るか変更する代わりにTPSを維持するとしている。
ホワイトハウスのシャー報道官はトランプ氏の発言について問われ、「ワシントンの一部の政治家は外国のために闘っているが、トランプ大統領はいつでも米国民のために闘う」と強調した。
トランプ氏は個人の技能に基づく移民制度がある諸外国に倣い、米社会や経済に貢献し、社会に同化できる移民を受け入れることで国を強くする恒久的な政策を求めているとした。
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