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エネルギー中国、米西海岸に天然ガス原料のメタノール生産工場建設を計画
12月5日、中国科学院の投資部門である国科控股(CASホールディングス)は、20億ドルを投じて米国の西海岸に天然ガスを原料とするメタノールプラントを建設し、製品燃料を中国の工場や化学メーカーに輸出するベンチャー事業を計画している。写真は同社の吴乐斌会長(2017年 ロイター/Chen Aizhu)
中国科学院の投資部門である国科控股(CASホールディングス)は、20億ドルを投じて米国の西海岸に天然ガスを原料とするメタノールプラントを建設し、製品燃料を中国の工場や化学メーカーに輸出するベンチャー事業を計画している。同社の幹部らが語った。
Wu Lebin会長は先週このベンチャーについて、中国の将来の工業・輸送用燃料になる可能性を秘めたメタノールのサプライチェーン(供給網)構築を同社が主導していく計画の一環だと語った。
別の幹部によると、プロジェクトは、米ワシントン州カラマのコロンビア川沿いにプラントを建設するもので、州および連邦政府に認可を申請中という。同幹部は承認が予想される時期などについては明らかにしていない。
中国石油天然気集団(CNPC)[CNPET.UL]のエンジニアリング部門がラインの設計を担当し、実際の運営はCAS子会社の上海碧科清潔能源技術有限公司(CECC)が行う。
プラントは超低排出技術を利用し、当初は年60万トンのエタノール生産を予定している。
ただWu会長は、炭素排出を懸念する地元の環境保護主義者らの反対でプロジェクトの開始が遅れていることも認めた。
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