最新記事

アメリカ政治

ブッシュ父子、大統領選でトランプに投票せず 「大統領職の見識を欠く」

2017年11月6日(月)19時30分

11月4日、ブッシュ元米大統領父子の協力で著書「The Last Republicans」を記したマーク・アップドゥグローブ氏によると、2人とも昨年の大統領選で同じ共和党のトランプ大統領に投票しなかったという。写真は2016年10月ラスベガスで撮影(2017年 ロイター/Jim Urquhart)

ブッシュ元米大統領父子の協力で著書「The Last Republicans」を記したマーク・アップドゥグローブ氏によると、2人とも昨年の大統領選で同じ共和党のトランプ大統領に投票しなかったという。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)とのインタビューで明かした。

同氏によると、父親のブッシュ元大統領(93)はヒラリー・クリントン候補に投票し、息子のジョージ・W・ブッシュ氏(71)は、クリントン氏にもトランプ氏にも投票しなかった。

同氏の著書は11月14日にハーパー・コリンズから出版される。

アップドゥグローブ氏によると、ブッシュ氏(父)はトランプ氏と個人的に面識がなかったが、本能的に嫌悪感があったという。2016年の大統領選キャンペーン中に行われたインタビューで、ブッシュ氏はアップドゥグローブ氏に対し、トランプ氏は「ある種のエゴ」に導かれた「ほら吹き」であり、公務へのコミットメントに欠けていると話したという。

また息子のブッシュ氏は、トランプ氏が謙虚さと大統領に必要な見識を欠いていると考えていたという。

ブッシュ氏は、自分が選挙で選ばれた最後の共和党出身大統領になるかもしれないと懸念していたとアップドゥグローブ氏は語り、「当時、(ブッシュ氏は)ヒラリー・クリントン氏が勝つことを懸念していたと思う」と指摘した。

アップドゥグローブ氏は歴史家で、これまでに複数の大統領関連書籍を出版している。

[ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 3
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 6
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 7
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 8
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 9
    注目を集めた「ロサンゼルス山火事」映像...空に広が…
  • 10
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中