ユネスコ脱退の背景に世界遺産めぐる対立、アメリカとイスラエルが表明
2017年10月13日(金)15時30分
イスラエルと長年の同盟関係にあるアメリカは、この対立に関しては一貫してイスラエルの味方をしている。2011年にユネスコがパレスチナの正式加盟を承認したことに反発し、それ以降は年間8000万ドルの分担金(ユネスコの予算の約22%に相当)の拠出を停止していた。
ニッキー・ヘイリー米国連大使は、アメリカの脱退発表に関して12日に声明を出し、ヘブロン旧市街に関するユネスコの決定は「遺憾で、政治的な動機に基づいた決定だった」と批判した。「ユネスコの目的は良いものだが、残念ながら極度に政治化し、絶え間ない混乱をもたらしている」
アメリカは1984年にも、政治的な偏向などを理由にユネスコを一時脱退し、2003年に復帰している。
(翻訳・河原里香)
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