最新記事

日本政治

小池百合子インタビュー「黒田日銀の政策、大きな方向転換不要」

2017年10月7日(土)10時59分

 10月6日、小池・希望の党代表はインタビューで、黒田日銀総裁の金融政策について方向性を支持すると述べた。写真は都内で同日撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

小池百合子・希望の党代表(東京都知事)は6日、ロイターのインタビューで、黒田東彦日銀総裁の金融政策について方向性を支持すると述べた。次期総裁人事については、金融政策を急激に変えると株式市場に影響すると語った。

衆院選に出馬しない考えは変わらず、状況によって考え直すこともないと述べた。

主な一問一答は以下の通り。

――総選挙に出馬しない考えに変わりはないか。

「変わらない」

──状況によって考え直すことがありえるか。

「ない」

──将来、日本の首相になりたいと思うか。

「いま、都知事でがんばるという意志を強く持っているので、考えたことがない」

──選挙後の首班指名では、安倍晋三首相や他の自民党、野党議員を指名することはありえるか。村山富市内閣の話に言及しているが。

「選挙をやってみないとわからない。村山総理誕生というのは、あの時は安保政策が水と油のところがくっついた、それでも政権を取り戻したかった、そのエゴイズムを言いたかったのであって、それがいいとは言っていない」

──全ての選択肢がありえるということか。

「そうですね、現時点では」

──政治家になったのは何がきっかけか。

「政治家になった1992年、その前に何があったか、ニュースキャスターで何を伝えたか。ベルリンの壁の崩壊だ。赤の広場、ロシア、モスクワ、あの旗がだんだん降りていく、そのシーンをニュースキャスターで伝えた。世界は大きく変わっている。その中で日本はいったいどうなるのか、そのことを私は伝える側から、ニュースプレゼンターから、ニュースメーカーになった。政治の動きがあまりに遅いから。外から批評をするより、中でプレーヤーとして直接携わろうと決めた」

──総理大臣は靖国神社を参拝するべきか。

「その人の考えだと思う。国のために亡くなった方をウォーシップ(崇敬)するというのはどこの国でもやっている。問題は、そこに誰が眠っているのかということを論じる方々が多いこと。私はそこにあまり固執することはないのではないかと思う」

──自分が総理になった場合靖国参拝するか。

「控えると思う。(外交等)総合的に考えて」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は3日ぶり反発、エヌビディア決算無難通過で

ワールド

米天然ガス生産、24年は微減へ 25年は増加見通し

ワールド

ロシアが北朝鮮に対空ミサイル提供、韓国政府高官が指

ビジネス

午後3時のドルは154円後半、欧州PMIでユーロ一
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 5
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 6
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 7
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中