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貿易NAFTA再交渉「急ピッチで進展」 年内妥結を再確認
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9月5日、メキシコで開かれていた米国、カナダとの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第2回会合が5日閉幕した。3カ国は協議に進展があったと表明、年内に交渉を終える方針をあらためて確認した。写真は左から、カナダのフリーランド外相、メキシコのグアハルド経済相、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表(2017年 ロイター/Edgard Garrido)
メキシコで開かれていた米国、カナダとの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第2回会合が5日閉幕した。3カ国は協議に進展があったと表明、年内に交渉を終える方針をあらためて確認した。
会合では、一部の提案について文言の調整を行った。
第3回会合は今月23─27日にカナダのオタワで行う。
トランプ米大統領はNAFTAを破棄する考えも示唆していたが、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表、カナダのフリーランド外相、メキシコのグアハルド経済相は、声明でNAFTA破棄を否定。
「3カ国は新たなNAFTAの交渉に完全にコミットしている。新たなNAFTAは、北米諸国の競争力を強化し、域内の貿易を拡大し、国際的な競争に力を合わせて立ち向かうものだ」と表明した。
3カ国によると、5日間にわたる会合では、複数の提案に関する文言を調整した。今後も調整を続ける。
ライトハイザー代表によると、交渉が完全にまとまった分野はないが、中小企業、デジタル貿易、環境、サービス分野の文言調整で進展があった。
同代表は「2回分の交渉を1回で済ませたような気分だ。超高速で作業が進められている」と述べた。
グアハルド経済相によると、第3回会合では、メキシコの賃金、原産地規制、米国の対メキシコ貿易赤字などの問題が協議される。
3カ国は「多くの分野で重要な進展があった。今後数週間でさらに進展があると予想している」ことを明らかにした。
メキシコの有力企業団体トップによると、エネルギーや通信分野のほか、投資に関する課題や中小企業の状況改善、税関手続きの効率化などで進展があった。
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