英に迫るスタグフレーション 日系企業はコスト高とEU離脱で苦慮
2017年9月4日(月)18時33分
日産自動車は、英国工場の生産を2割増やす計画。英国政府の優遇策を利用して部品会社を誘致し、現地調達率を8割前後に引き上げる。
しかし、こうした動きとは対照的に、多くの企業は不安を拭いきれない。
ドイツ商工会議所のトップは28日、英国のEU離脱後に貿易障壁が高まるとの見方から、ドイツ企業の多くが英国から投資を移し始めていると述べた。
帝国データバンクによると、英国に進出している日本企業は昨年6月時点で約1380社。4割が製造業で、多くは欧州事業の統括機能を置く。
「これまではEUという巨大市場のゲートとして、英語でビジネスができる英国に拠点を置く意味があったが、英国がその地位を手放すのであれば、話は変わってくる」と、ある国内部品製造メーカーの関係者は話している。
(森佳子 編集:伊賀大記)
[東京 4日 ロイター]
Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着