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国民投票「カタルーニャの日」に100万人集会 住民投票控え独立機運高まる
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9月11日、スペイン北東部カタルーニャ州の州都バルセロナで、カタルーニャ州の独立を支持する約100万人が集会を行った。バルセロナの通りを埋め尽くす人々(2017年 ロイター/Albert Gea)
スペイン北東部カタルーニャ州の州都バルセロナで11日、カタルーニャ州の独立を支持する約100万人が集会を行った。
1714年にバルセロナがスペインに陥落した9月11日はカタルーニャの記念日とされ、毎年、カタルーニャ独立派の活動家が集会を組織してきた。
ただ今年は、独立の是非を問う住民投票を来月1日に控え、独立機運の高まりをみる上で、どのような集会になるかが特に注目されていた。
バルセロナ市の警察によると、集会の参加者は約100万人で、近年では最多の部類に入る。
参加者の多くがカタルーニャの独立を示す旗を掲げ、カタルーニャの伝統である組体操を披露するグループもいた。
参加者らは、住民投票が予定通り行われることを望むと述べた。
これより先に、スペインのラホイ首相は住民投票は違法として実施法を無効とするよう憲法裁に提訴。憲法裁は7日、住民投票実施法を一時停止させた。
カタルーニャのプチデモン州首相は11日、記者団に対し、「住民投票を行わないという選択肢はない。投票日まであと20日となり、われわれはすでに多くのハードルを乗り越えてきた」と語った。
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