世界の石油市場支配を固める中国 ライバルは戦々恐々
中国の新しい現代的な精製企業は、オーストラリアのような厳しい燃料基準を設ける国々に製品を輸出するうえで、アジアの他の輸出国と競い合っている。オーストラリアへの軽油輸出は昨年、前年比7倍となる85万トンに増加。今のペースでいけば、今年も同程度の水準になるという。
電気自動車の使用や自転車・2輪車のシェアリングが増加し、中国国内需要が減速するなか、同国の石油精製企業はガソリン輸出を増やしている。
中国ガソリン需要の伸びは昨年6.5%だったのに比べ、今年は3.5─4%に減速することが見込まれると、FGEのスリ・パラバイッカラス氏は語った。
BMIリサーチによると、主にガソリンを燃料とする自動車の販売は昨年8.7%伸びたが今年上半期は0.7%に減速し、その一方で代替燃料で走る自動車の販売は52.9%上昇した。
(Jessica Jaganathan記者、Tom Daly記者 翻訳:伊藤典子 編集:山口香子)
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