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選挙ベネズエラ検察、制憲議会招集差し止めを請求 選挙不正疑惑で
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8月3日、ベネズエラ検察当局は、制憲議会選挙の結果が改ざんされた疑いがあるとして、議会招集の差し止め命令を裁判所に請求した。写真は支持者に向かって演説する同国のマドゥロ大統領。提供写真(2017年 ロイター/Miraflores Palace)
ベネズエラ検察当局は3日、制憲議会選挙の結果が改ざんされた疑いがあるとして、議会招集の差し止め命令を裁判所に請求した。
7月30日に実施された制憲議会選について、同国に電子投票システムを提供している英スマートティックは2日、選挙管理当局が発表した約810万という投票者数は少なくとも100万人分が水増しされていると指摘。
選挙では与党・統一社会党が全議席を獲得。マドゥロ大統領は4日に議会を招集する意向を表明している。
検察当局は声明で「予備調査では全国選挙委員会(CNE)の職員らや同委員会の関係者らが罪を犯した疑いが示された」とし、スマートティックの指摘を理由に挙げた。
制憲議会選を巡っては、野党がボイコットしたほか、民主主義に反するとして諸外国から非難の声が上がっていた。
野党指導部は議会発足への抗議活動を4日に行うよう呼び掛けている。制憲議会は新憲法制定の権限を有し、国会を解散する可能性もある。
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