オーダースーツを作る前に、体臭・口臭をなんとかしてください
真におしゃれな人を見たとき、人は「洗練されたおしゃれな人だ」とただ感心するだけです。一方、おしゃれ(笑)な人を見たとき、人は「俺っておしゃれだろ? って思ってんだろうなあ、はは」と半笑いです。「俺っておしゃれだろ?」という意図が透けて見えるのはおしゃれをするにあたって一番してはいけない大失敗であり、モテません。何も考えてないほうがまだマシです。成人式ならそういう突っ張りも「色気づいちゃって、初々しくて可愛いね」と世間は寛容ですが、社会に出てもその調子では「ナルシストで空気が読めず、人の話もろくに聞けないんだろう」と、コミュニケーション能力や、知性すら疑われてしまうのです。
じゃあどうすればいいのか。簡単です。たいていの男性がビジネスシーンでつけていないアイテムには絶対手を出さないでください。香水以外に、時計と結婚指輪以外のアクセサリーもそうですね。一部の人には残念なお知らせですが、男性のシルバーアクセは女性から陰で半笑いされています。ビジネスファッションは当然ですが、私服のファッションでもモテたいのなら手を出してはいけません。自分の服装や化粧は派手なわりに、男性に対しては保守的なファッションを望む女性は多いですよ。
「モテたいとか、仕事上で評価を得たいとか、初対面の人に感じがいいと思ってもらいたいとか、そういう雑事は心底どうでもよく、ただただ自己満足でシルバーアクセサリーをつけたいのだ!」ならば止めませんが。
香水をつけないから関係ない、と思っている方も、最近は柔軟剤も香りが過剰なものが多いので気を付けましょう。度を越した香りは、周囲への迷惑のかけ具合において度を越した体臭といい勝負です。「毎日風呂に入り、歯を磨く」ことこそが低コストで時間もかからず健康にもよく、かつ最高のビジネスファッションのにおい対策です。
※第3回:1900円のシャツと8900円のシャツは何が違うのか?
『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。
――会話術を磨く前に知っておきたい、ビジネスマンのスーツ術』
石徹白未亜 著
CCCメディアハウス
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