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スーツはおしゃれの道具じゃない、「細身」では信用されない

2017年7月26日(水)11時33分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

 そして自分を低く見積もられることに対し、細身スーツを着た人が「俺、服装がチャラいだけで仕事はきちんとしているのに!」と文句を言うのは筋違いです。「ウェ〜イ」な服装でいれば「ウェ〜イ」な人のように扱われるのは当然の成り行きです。

 また、細身スーツを着る人は「若く見せたい」という思いから着ているのでしょうが、「若く見せたい」と「なめられたくない」は水と油の価値観です。若く見られるということは、軽く見られるということでもあります。これが、50、60歳くらいにもなり、顔に貫禄が出てくれば若やいだ服装も「遊び」に見えてそれはそれでカッコいいのですが、それよりヤングな世代なら、必要以上に若やいだ服装は「チャラく」「ウェイウェイ」に見えてしまうだけでいいことありません。

 ダボダボでもピチピチでもない、ちょうどよいサイズ感であることが「控えめ」の主要成分であり、これがクリアできれば悪目立ちせず、洗練されていて品もあり、頭よさそうと思われる、できる男のスタイルは大部分決まったようなものです。

※第2回:オーダースーツを作る前に、体臭・口臭をなんとかしてください


『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。
――会話術を磨く前に知っておきたい、ビジネスマンのスーツ術』
 石徹白未亜 著
 CCCメディアハウス

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