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宇宙宇宙からのメッセージ!? 11光年先の惑星から謎の信号
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<プエルトリコで観測されたパルス信号の送り主は宇宙か、それとも......>
11光年離れた赤色矮星から謎の信号が発信されている――。発見した科学者によると「きわめて特異」なパルス信号で、近辺の星から同様の信号は観察されていない。
発見したのは、アメリカのアレシボ天文台(プエルトリコ)の研究チーム。今年4、5月に7つの星を観測したところ、おとめ座の方向にある小型の恒星「ロス128」だけ不思議な電波信号を発していた。プエルトリコ大学アレシボ校の惑星居住可能性研究所に所属する研究者のアベル・メンデスは、「非常に独特な信号が存在しているのを認識した」と説明した。
考えられるのは3つの説
この信号についてNewsweek英語版は、現時点で考えられる3つの説を紹介している。1.太陽フレアが引き起こすⅡ型電波バーストに似た放射電磁波 2.「ロス128」付近にある別の天体が発する放射電磁波 3.高軌道衛星から発せられるもの、という可能性がある。
しかしながら、メンデスは3つの説を「それぞれ問題がある」と指摘。そのうえでこう言っている。「発信元が宇宙人ではないか、というよくある仮説は、可能性リストの下のほうにある」。
通常は、データ分析をすれば宇宙からのものか、人工物から発生する微弱な電波等に起因する「ローカル干渉」かは、わかるという。メンデスも「簡単に見分けがつくから、大抵は謎にならない。でも今回はどちらとも捉えられるもので、判断できない」と述べている。
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単なるメッセージ騒動か
宇宙からのメッセ―ジを巡る騒動はこれまでもあった。1998年、オーストラリアのパークス天文台が捉えた謎の異常信号の発信元はなかなか特定できず、宇宙人の存在に期待を膨らませるような報道もあった。そして17年後、ついに明らかになった送り主の正体は、遠く離れた星ではなく、施設内の台所にある電子レンジだったというエピソードを英テレグラフが伝えている。
かたや最近では、英デイリーメール紙が4月3日付けの記事で、シドニー大学所有のモロングロ天文台の合成望遠鏡が捉えた謎の電波を解析した結果、ローカル干渉によるものではないと報じた。
来週、謎は深まる?
今回の謎の信号の発信元についてメンデスは、週内か来週はじめにも回答を出す考えを示している。「できるだけ早く発表したい」と本誌に述べており、何らかの答えが出ることに注目が集まる。
そして、その先の可能性についても言及している。「発信元が天文学的事象とローカル干渉のどちらか見分けがつけば、2つ目の謎が浮かんでくる。発信元は、なぜそのような信号を出しているのか、という謎だ」
天文学的事象だったとしても、「その答えを見つけることは難しい。これまでにないケースだからだ」と、メンデスは言う。
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