「ロボタクシー撤退」の米GM、運転支援技術に注力へ
1月30日、米ゼネラル・モーターズ(GM)は、運転支援システム「スーパークルーズ」に焦点を当てた技術の未来を描いており、大きな収益を期待している。写真はGMのロゴ。米ミシガン州 デトロイトで2021年3月撮影(2025 ロイター/Rebecca Cook)
Kalea Hall
[デトロイト 30日 ロイター] - 米ゼネラル・モーターズ(GM)は、運転支援システム「スーパークルーズ」に焦点を当てた技術の未来を描いており、大きな収益を期待している。
同社がスーパークルーズに注力するのは、数十億ドルの損失を出した傘下のGMクルーズが手がける自動運転タクシー「ロボタクシー」の事業から撤退するためだ。
GMは28日、スーパークルーズが5年以内に約20億ドルの年間売上高をもたらすとの見通しを示した。スーパークルーズは、同社が車両だけでなく技術力でも認知されるようになることを後押しすると説明した。
モーニングスターのアナリスト、デイビッド・ウィストン氏は、スーパークルーズからの収益は「自動車を製造するよりもはるかに利益率が高い」とし、完全自動運転車が消費者に受け入れられる道を開くと述べた。
スーパークルーズは、自動運転技術を部分的に提供するという点で、テスラの運転支援システム「オートパイロット」とコンセプトが似ている。
テレメトリー・インサイツの市場調査担当副社長、サム・アブエルサミッド氏によると、スーパークルーズはオートパイロットよりも強固なセンシングシステムを使用しているという。
運転支援技術は依然として有望な成長分野であり、GMのメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は28日、2025年にはスーパークルーズの保有台数が倍増すると見込んでいると明らかにした。
バーラ氏によると、24年には約1万8000人のユーザーのうち約2割が無料期間終了後にスーパークルーズのサブスクリプションに申し込んだ。25年にはさらに3万3000台が3年間の試用期間を終了するとし、サブスクリプションの収入を倍以上に増やすことを目指すと説明した。
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