中国が「くまのプーさん」を検閲で禁じたもう1つの理由
2017年7月19日(水)19時31分
政治改革を要求する「08憲章」を中心的に起草しただけで投獄され、国外での治療を望みながらそれも許されず、劉暁波は7月13日に肝臓癌で死去した。
【参考記事】劉暁波の苦難は自業自得? 反体制派が冷笑を浴びる国
中国共産党に対する批判が世界中で強まっている中、当の劉暁波が習に揶揄されるプーさんのカップを持っているのは、検閲当局者にとっては看過できない事態だったのかもしれない。過剰反応した結果、プーさんそのものをネットから消し去る愚挙に出た、という推測だ。
7月19日朝の時点で、中国当局の「プーさん」検閲は解除されている。「あまりにばかげている」という全世界からの批判を受けての措置、と考えられている。習近平の意向をおもんばかったかと思えば、世界の批判に配慮......「忖度」に悩まされるのは中国の当局者も同じなようだ。
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