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米朝関係トランプ政権、北朝鮮の米国人拘束を懸念 北欧で非公式協議へ
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5月8日、米ホワイトハウス報道官は、北朝鮮で米国人1人が新たに拘束されことについて「懸念している」と語った。写真はスパイサー報道官、8日ホワイトハウスで撮影(2017年 ロイター/Kevin Lamarque)
米ホワイトハウス報道官は8日、北朝鮮で米国人1人が新たに拘束されことについて「懸念している」と語った。
北朝鮮が拘束している米国人はこれで4人目となる。
スパイサー報道官は記者団に対し「懸念している。われわれは状況を認識しており、スウェーデン大使館と米国務省を通じて拘束されている米国人の解放に向け対処している」と語った。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)によると、当局は6日、平壌科学技術大学に勤務していた米国人のキム・ハクソン氏を北朝鮮政府に対する敵対的行為をした疑いで拘束した。
北朝鮮問題を巡っては、同国外務省の崔善姫・北米局長が米国の元政府高官と北欧で非公式協議を行うと報じられた。
こうした非公式協議はトランプ米大統領就任後初めてとなる。
北欧での協議について詳しく知る関係筋によると、両者はノルウェーのオスロで協議する可能性が高く、米国側はシンクタンク「ニュー・アメリカ財団」のディレクター兼上級研究員、スザンヌ・ディマジオ氏が率いる。少なくとも1人の元米政府高官が出席するが、政権は関与していないという。
ディマジオ氏はロイターの取材に対し、オスロに滞在していることを確認したが、協議に関する情報は明らかにしなかった。
米国務省当局者は「非公式協議は様々な問題について世界各地で実施されており、米政府の関与から独立して行われている」と語り、協議の意義を重要視しない立場を示した。
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