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フランス大統領選投票まで1週間の仏大統領選は大混戦 メランション氏集会に数万人
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4月16日、フランス大統領選の第1回投票が1週間後に迫るなか、ここ数週間で支持率が急上昇している急進左派候補のジャンリュック・メランション氏は、トゥールーズの集会で数万人の聴衆に支援を訴えた。写真はメランション氏へののメッセージを掲げる支持者(2017年 ロイター/Regis Duvignau)
フランス大統領選の第1回投票が1週間後に迫るなか、ここ数週間で支持率が急上昇している急進左派候補のジャンリュック・メランション氏は16日、トゥールーズの集会で数万人の聴衆に支援を訴えた。
世論調査ではメランション氏が支持率で3位に浮上、同氏と中道系独立候補のマクロン前経済相、極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首、右派候補のフィヨン氏の4候補による大混戦の様相となっている。
これまでのところ、マクロン氏とルペン氏が上位2名による5月7日の決選投票に進む可能性が高いが、極右のルペン氏と極左のメランション氏が決選投票に進む可能性も出てきた。
メランション氏とルペン氏はともに、欧州連合(EU)改革の試みが失敗した場合は、EU離脱の是非を問う国民投票を実施するとの立場を示しているため、投資家の一部は懸念を強めている。
メランション氏は政府支出の大幅拡大や所得最上位層に対する税率90%の課税、北大西洋条約機構(NATO)離脱などを公約に掲げている。
同氏はトゥールーズの集会で、「われわれは美しく寛大なフランスの代表だ。自由、平等、友愛というわれわれのモットーを忘れてはいけない」と語った。この日集まった聴衆の数は同氏の陣営によると7万人だが、現地の警察は4万人としている。
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